じっくりゆっくり

rikazo

2015年01月24日 13:22

昨日の夜はお世話になってるバイト先の新年会。
週に数日、しかもお手伝いを初めて半年の私まで、
参加しちゃっていいものかと思いつつも、
結局は、遠慮なくオジャマさせていただきました。

時間がなくて車で会場に向かったので、お酒は飲まず。
(新参者の分際で、酒豪ぶりを発揮しないでよかった、笑)
思いのほか早く終わったこともあり、
本屋さんに寄りたくなって、久々に駅南のアピタへ
数冊小説を購入し、お腹が空いていたわけでもないし、
もちろん酔っぱらったわけでもないのに・・・



あ~あ、ミスドでドーナツ買ってきちゃった
(しかも昨夜のうちに2個食べちゃってるし)



せっかくなので、久しぶりにコーヒーを淹れてみました。
全部食べる必要はないのに、残しておくことができない性分。
ついつい、一気に3個のドーナツをたいらげ、
甘さと満腹で、うぷぷ、きもちわるーーーっ
(やっぱり我ながらバカだと思うわぁ)

ドーナツのおともにこの1冊。
(いや、この1冊のおともにドーナツか??)



『名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ』
(吉永南央著/文春文庫)


小説を買ってくると、結末が早く知りたくて、
ついつい先へ先へと駆け足で読み進んでしまうことが多いワタシ。
だけど、このシリーズはなぜか、じっくり、ゆっくり。
1章ごと噛みしめるように読むことが多いです。

主人公は70代半ばのお草さんというおばあちゃん。
ハデな殺人事件とかじゃないけど、日常の中にあるような、
ともすれば見逃してしまいそうな、ささやかな事件の謎ときミステリーです。

お草さんの好奇心(おせっかいともいう?)と、
年を重ねたからこその、他人への遠慮や思慮深さやためらい、
そういう何気ない心理描写にも、引き込まれるし。
何より、お草さんの丁寧な暮らしぶりに惹かれるんですよね。
ワタシにはなかなかできないことなのですが。

主人公のお草さんは、
それまで親の代から継いだ日常雑貨を売る雑貨店を畳み、
古民家風に改装した珈琲豆と雑貨のお店を70代になってから始めています。
(70代だったかどうか、1巻を探したんだけどすぐに出てこないからうろ覚え

豆の試飲が目的なのでお金はとらないけど、
お店はカフェみたいに20席くらい座席もあるらしい。
こんなお店が近くにあったらなぁと思うようなお店だけど。
お草さんのピシッと筋の通った生き方、考え方を反映してるであろうお店は、
私のようないい加減人間には
近寄りがたい雰囲気かもしれないなぁとも思ったりして(笑)。

今回、登場人物の一人がお草さんに尋ねます。
「なんで、雑貨店からいまのお店にする踏ん切りがついたの?」
それにこたえるお草さんのセリフが
「ぼやぼやしていたら、あの世行きだもの」

あああああ。
私は確実にぼやぼやしてるぞ
もちろん、受け止め方は自分次第。
同じことを違う時なら、別な意味で感じることもあるんだろうけど。
今年に入っていろんなことが、背中をトンって押してくれてる気がします。
そういう風に受け止められる自分になってきてるというのかな・・・。

じっくり、ゆっくり。
噛みしめるように感じることも、考えを温めることも大事。
だけど、今年は一歩踏み出そう。
ぼやぼやしていたら、あの世行きだものネ!!(笑)

本日の満点度:☆☆☆☆☆/5

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