先日、親子丼のハナシになりまして。
静岡出身者何人かで話していたんだけど。
静岡の親子丼といえば、
卵とじでもなく、鶏そぼろでもなく
これだよねぇって話したら
みんな
ポカン。
え、ワタシだけ!?
これが親子丼のデフォルトイメージなんですけど!!
鶏肉をかまぼこと、椎茸、タケノコと一緒に煮て
その煮汁でごはんを炊いて、
炒り卵と一緒に盛りつけるタイプの親子丼。
家で作るのも、仕出しでとるのもいつもこれ。
お蕎麦屋さんでは親子丼は頼んだことないから
よく見かける卵とじスタイルの親子丼は、
たぶん大人になるまで食べたことなかった
・・・ってハナシを力説したんだけど、
やっぱりみんな
ポカン。
存在を知ってるけど、食べたことはないとか
そんなの見たこともないとか。
え、みんな本当に静岡人ですか!?
同じ静岡市民でも、かなり違うのねぇ～
旧清水市の人はいなくて、みんな旧静岡市。
年齢もさほどワタシと変わらないから、
時代ってわけでもないはずなんだけどなぁ
静岡で親子丼といえば、こちらのお店。
「中村屋」さんです。
歌舞伎の屋号（勘三郎さんとかね）みたい。
常磐町になるのかな、宝台院さんの近くに
ワタシが生まれる前からお店があるはずです。
いまいちやってるかどうか不安になる見た目だけど
中は昭和のちょっといい食堂って感じだった記憶。
昔は2階で宴会なんかもやったけど、
いまもそういう対応もしているのかしらん。
親子丼のハナシをしたら、無性に食べたくなって。
でも、常磐町まで食べに行くほどの欲求でもない（笑）
そうだ、水道町とか井宮町に、
テイクアウトもできるお店があったじゃん!!
・・・という流れで、買いに行ってきました。
注文してから作ってくれるようで、
少し時間がかかるので電話予約がおススメです。
「20分くらいお時間ください」と丁寧なご対応。
経木のお弁当箱はもちろん、
中村屋って書かれた掛け紙も、
それを包んでいる和紙のような包装紙も、
古き良き昭和って感じが、懐かしくうれしいです。
久しぶりなので、自分用は奮発して上にしちゃった（笑）
ちなみに、こちらが並になります。
（父の夕飯用に購入したけど、出かけてしまって食べてなかった）
並だと卵と混ざってるんだなぁ。
心なしか、鶏肉とかのお肉も少し小さいような??
味は同じなのかな、お昼に食べてみよう。
上はね、鶏肉も椎茸も、タケノコも大きく食べ応えあり。
（かまぼこのサイズは変わらないかな）
椎茸をかんだ時のジュワッと甘じょっぱい煮汁、
鶏肉はパサパサ感もなく、しっとりジューシー。
かまぼこからもいい味が出ているし、
タケノコの歯触りがまたいいアクセントになっています。
味つけは全体にしっかりめの甘じょっぱさ。
静岡らしく少し甘みも強いかもしれません。
そこに加わるふわふわ卵のやさしい甘さ。
ごはんにもしっかり鶏肉や具材のおだしがしみこんで
具材もごはんもとても塩梅がよかったです。
どれが欠けても、何が増えてもダメな気がする。
なんともバランスが良い組合せだなぁ。
また経木の香りが良いんですよねぇ。
さめてもおいしいから、持ち帰りとか、
会議とか法事の時の仕出しにもいいんですよね。
もう無くなってしまったけど
日吉町駅の近くにあった「鳥甚」さんが
我が家では定番で、法事の時とか、
親戚が家に集まる時とか、出前してもらったり、
おつかいで取りに行ったりもした記憶があります。
亡くなったおばあちゃんも、母も好きだったんだろうな。
家で作るのも、絶対にこの親子丼だったし。
だから、いまだに半熟卵の卵とじの親子丼には
全然なじみがないワタシですが、
嫁に行って20年以上たつ妹Cにとっては
もう親子丼って言ったら、卵とじなんだって。
思い出にすがってるのは、オネエチャンだけかぁ（笑）
久しぶりにいただいた静岡スタイルの親子丼。
おいしかったなぁ・・・
井宮町のお店は、焼き鳥とか唐揚げとかもありました。
鶏わさとかもおいしいらしい。
ご近所だったら、軽く飲んだ後に、
〆に折をお土産に持ち帰るってのもありだなぁ。
本日の満点度：☆☆☆☆☆/5
