先日東京で時間つぶしに入った本屋さんで気になった1冊。
『民王』
(池井戸 潤著/文春文庫)
池井戸氏、まもなくスタートの夏ドラマの原作になるみたい。
さらに映画化される作品もあるのか(もしかしてBSのドラマかも)
本屋さんで特設コーナーができてました。
春は有川浩さんの原作本が次々映像化されたけど、
次のブームは池井戸さんですね。
社会派というほどガチガチに堅くはないけど、
骨太の、男くさいサラリーマン小説が多い印象があります。
で、この『民王』・・・政治家のハナシらしく、
ここんところ、池井戸さんの小説を全部は読んでいなかったので
最初は失敗したかなぁって思ったくらい堅めの書き出し
だけど、そこを乗り越えたらかなり破天荒な設定が待っていました(笑)。
主人公は、政権与党の就任間もない総理大臣とその息子。
前任者が無責任に辞任しちゃったり、ころころ首相が変わったり。
あれれ?これって数年前の自民党のオハナシ??
主人公も、オタクの星なんて呼ばれちゃったりして・・・
これって完ぺきに麻生さんだよね!?(笑)
やっぱり漢字(しかもズバリ未曾有
)が読めない設定も出てきちゃったし~。
もちろん、現実に着想を得てのフィクションなのでしょうが
まさか、あの時、実は裏にこんなハプニングがあったの!?
・・・なんて、信じないけどね~(笑)。
池井戸さんの作品には、ただ堅いだけじゃなくって、
推理的な要素が入っている点が面白いんだけど、
こういうユニークな面もあるんですね~。
全作品を読んでいないので、何とも言えないんですが。
垣根涼介さんみたいな、ソフト・ハードボイルド路線でいくのかと思ってたので
良い意味で裏切られた感じがありました
ちょっと思い出せないんだけど、この笑えるドタバタな感じ、
それでもって、ちょっと熱くて、ほろっとさせるとこ、
誰かの作風に似てるんですよねぇ。
荻原浩さんとか、奥田英朗さんとかかなぁ・・・、う~ん、誰だろう。
しかし、ドタバタもほろりも、もう1歩踏み込んでほしいような気もしました。
ドラマ化される半沢直樹シリーズ、実は読まずにとってあるんだけど。
やっぱり、読んでみようかなぁ~。
堺雅人さんの帯がついてるのを買うのは、ミーハーみたいでヤだなぁ
そういえば。
この『民王』も良い感じにドタバタするんで、ドラマ化にむいてるかも。
息子役にはジャニーズ系の人気者も使えそうだし、
きれいどころの若手の女優さんも出演できるし、
総理大臣役はもちろん、他にも議員さん役で、しぶめの演技派の出番もある。
公安の刑事役には、個性派の俳優さんを起用したいっすね~。
あはは、妄想キャスティング、またやっちゃてる(笑)。
まぁ、明らかに麻生さんだし、他の議員さんとかもほぼ特定されるので
差しさわりがありすぎる気もしますけどね
本日の満点度:☆☆☆/5