丁寧に。

カンヌ・ウィークのイベントのハナシが先になったけど
もちろん、先に今回の目的「芹沢銈介美術館」に行きましたよ(笑)
親切な受付の女性、5人ならこちらがお得だと
5枚つづりの回数券を進めてくれました。

丁寧に。

館内のスペースで、新茶の呈茶をしていたので、
日本茶インストラクターさんの淹れてくれる新茶、
しっかりといただいてまいりました。

丁寧に淹れてくれるお茶は、やはり格別。
本山茶なので、浅蒸しだと思われますが、
深蒸しとはまた違う上品な味わいと、香りのよさ。
少し青い感じも、新茶ならではですね。

作品や、その収集品をじっくり見られたおかげで
華美でなくてもいいから良い道具を選んで、
大切に長く使い続けることだったり、
おいしいものの素材を活かして食事をすることだったり、
飲む人のことを思いながら丁寧にお茶を淹れることだったり、
1日1日をほんの少し丁寧に暮らすことの大事さ、
そしてその時間の美しさを、また思い出させてもらえる時間でした。

そして、改めて、母に感謝だなぁ。

いま、ワタシが日本の焼き物、
器とか料理の盛付けが好きであるのは
母の影響がものすごく大きいことを改めて実感。
小さいころから、芹沢銈介さんをはじめとする、
民芸ってものに囲まれて過ごしていたのだなぁ。

季節ごとに変えていた暖簾、テーブルセンター、
座布団、壁掛けのカレンダー、卓上カレンダー、
静岡生まれの芹沢銈介さんのものが本当に多かった。

器は砥部焼、出石窯、益子焼が中心だったけど、
普段づかいできるものと、お正月などのハレの日に使うもの。
漆の屠蘇器やお椀にお重。
コツコツへそくりをためて買っていた松本民芸家具。
癌になっちゃったときも、保険がおりた~と喜んで、
1度松本民芸家具の小さめの箪笥を買い、
2度目は一刀彫のお雛様を買っていたなぁ。

母が遺してくれたもの、もっと大事にしなければ。
(価値が分からず、捨てちゃったりダメにしたものも既に多々涙

でも、一番の財産は、母が培ってくれた記憶ですね。
もちろんそんなにたくさんではないけど、
いいものに触れさせてもらえたこと、
改めて、母に感謝です。

あぁ、まだ生きていてくれたらなぁ。
出石窯にも、小鹿田焼にも、砥部焼にも、
松本にも、もっともっと一緒に出掛けたかったなぁ。

その願いはかなわないけど。
とりあえず、丁寧に新茶を淹れて仏前にそなえよう。

本日の満点度:☆☆☆☆☆/5


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