昨年度、お仕事のご依頼をいただき
ご縁ができた「レストラン雅」さんから
お誘いのご連絡をいただき友人たちとワイン会へ。
前回オジャマしたワイン会は、冬。
あれからもう半年くらい経っているのですね

時間が経つのが早すぎやしませんか

今回のテーマは、北米ワインと世界各地の食の融合。
NYやカナダの、日本への輸入量は少ない貴重なワイン。
初夏の昼飲みにふさわしい、
さわやかな喉ごしのものが中心だったそうです。
「そうです」というのは、実は、ワタシは飲んでないから。
梅雨に入り、雨だと移動が面倒だなぁと思って
今回ワタシは、運転手に徹しようと
ワインではなくティーペアリングを申し込んだのです。
もちろん、お料理とのティーペアリングにも興味があって。
結果、やっぱり飲めばよかった~(笑)
前回以上に、ワインにあうお料理だったような。
もちろん、ティーペアリングも良いのですが
ワインとのマリアージュでさらに昇華するような
そんなお料理が多かったように思います。
前回のオードブルも素晴らしかったですが
今回も、このオードブルのひと皿の美しさに
期待がグッと高まりました

シェフの作る世界感は、繊細で美しい
ガストロノミーツーリズムを打ち出しているので
地元食材も積極的に使っているのですが
生ハムメロンのように見えるこの1品、
実は、メロンではなく桃なのです。
島郷(とうごう)桃という品種が沼津の島郷地区にあって
それをメロンのように使っていました。
甘すぎなくて、歯ごたえの残っていた桃は
若いメロンのようにシャキッとした歯ごたえ。
シェフが生ハム作りを学んでいる師匠の生ハムの
とろけるような歯触りとの対比が面白いし
ハムのやわらかな塩気とも合っていたなぁ。
牛蒡を生地に練り込んだケークサクレ。
ハーブのサラダとの香りの競演って感じ。
小さなエルダーフラワーが飾られていて
見た目も愛らしく美しかったです。
初夏を感じさせる空豆とハマグリのタルト。
空豆好きなので、これ、ウレシイ1品でした。
写真が暗いですがヤリイカのファルシー。
ファルシーってのは詰め物のことですが
詰めてあるというより巻物??
セビーチェ風とのことでしたが、
これは、スペインのマリネのこと。
竹炭を練り込んだマカロン風生地に挟んであるのは
人参と帆立のムースを、ほんのりカレー風味にしたもの。
世界各国のお料理をインスパイアしてました。
ピントが合っていなかったですが乾杯の1杯。
ほうじ茶ベースのカクテル風ティードリンクです。
みなさんは、瓶で二次発酵させた
シャンパンタイプのカナダワインでした。
新じゃがのポタージュ。
これ、丼1杯飲みたいくらいに美味しい(笑)
長泉産のオリーブオイルと、茶色いのは、
マッシュルームを発酵させたものだそう。
このマッシュルームが、アクセントと深みになってました。
それにしても、マッシュルームを発酵?
シェフの探究心と独創性がますます進化しています。
(いや、語るほど、お料理を食べてる訳じゃなのですが

)
魚料理は、尾長鯛のポワレ。
これも沼津港に揚がったものだったかな。
うろこと皮目はパリッと焼いて、
身は限りなくレアに近い仕上がりでした。
あわせたソースにはニューサマーオレンジを使用。
これがさわやかで、ほんのりと甘みと苦み。
淡泊な鯛の味にうま味や深みを加えてました。
そして、これ、絶対にこの日に合わせていた
何種類かの白ワインにあう!
お料理だけでも美味しいんだけど
ワインと合わせたときのかけ算の美味しさ。
それが予想できるソースとワインの香り。
あぁ、ワイン会に車で行くのはもうやめます。
こりゃ、絶対に飲まないともったいないわ~(笑)
美しいパイの後ろ姿は、お肉料理。
あしたか牛のパイ包みウェリントン風。
ウェリントン風ってのは、
イギリス貴族に由来したお料理らしいのですが
牛肉をマッシュルームのペーストなどで包み、
さらにパイ生地で包んで焼いたお料理。
今回はマッシュルームとアーモンドのペーストでしたが
そのうま味が生地と牛肉をうまくつないでいて
深みのあるお味になっていました。
香りだけ嗅がせてもらったピノノワール(赤ワイン)が
これがまたいいワインだなぁと分かるもの。
絶対的にこのお料理の美味しさを増したであろうと
香りだけでも伝わってきて後悔ひとしお(笑)でした。
だいぶピンぼけですが、肉料理とのペアリングは
ハイビスカスティーをベースにしたもの。
お庭のバラの花とかも一緒に入れて抽出しているそう。
甘酸っぱくて、複雑な香りと味で、お肉にもあいました。
でも、きっとワインの方がよかった(笑)
デザートは、この季節ならではのさくらんぼ。
紅さやかという酸味の強い品種とショコラ、
シャンティ(クリーム)になんと実山椒をあわせて。
ワインは、甘いアイスワインを合わせていたけど
そりゃぁ、美味しさが増したことでしょう。
酸味のあるさくらんぼと、実山椒の涼やかな辛み。
それを甘いアイスワインで流し込むなんて、
想像しただけで、美味しいに決まっています。
何で、車で来ちゃったかなあ、ワタシ(笑)
同席したみなさんにも、レストラン雅のマダムにも
「もう車を置いてちゃっていいわよ」
なんて冗談を言われましたが
友人が一緒でなかったら、マジでそうしたかも
いや、出遅れすぎているので飲みませんけどね(笑)
それに、このあと、お二人をお連れしたいところが。
そのためには車が必要なのです。
(そのハナシはまた改めて。)
飲みたいのに飲めない時間は
若干、拷問のような気もしましたが(笑)
今回も楽しくおいしい時間でした。
レストラン雅のマダム、シェフ、
ご一緒いただいたみなさま、
そしておつきあいいただいたTちゃん、Yさん、
おいしく楽しい時間をありがとうございました
本日の満点度:☆☆☆☆☆/5