先週の土曜日。
ようやく念願の「
il Buco(イル ブーコ)」さんへ。
ここは以前「さの萬」さんで働いていたIシェフのお店。
元々シェフだった方が熟成肉のこと、
ドライエイジングビーフのことを学びたいと
なんと、お肉屋さんで一から修業をしていたんです。
たとえ数ヶ月研修するだけでも、
「そこまでしますか!?」と思いますが
Iシェフは数年、「さの萬」さんで働いていました。
もうさ、それだけで、
シェフの人柄もそしてお店のお料理も信頼できます。
しかも、おいしいものをたくさん食べている
「さの萬」S社長も折り紙付きのおいしさ。
しかもしかも、「さの萬」のドライエイジングビーフや
萬幻豚を仕入れているのに、
「本当にこの値段でいいの!?」と思うくらい
コスパも良いとは聞いていました。
それでも、ディナーは怖いので(笑)、まずはランチで。
ランチは3種類。
前菜とパスタ、ドリンクがつくAランチ。
ワタシたちお肉料理もつけられるBランチに。
ちなみに、Cランチは、ドカンとお肉。
パスタはつかず、熟成肉のサーロインステーキ。
土曜日のお昼。
もう1回転目は終わりかなという時間帯でしたが
店内は満席!!(しかも、女性ばかり)
奥に6名ほどで使える個室があって、
電話で席だけ予約していたら、そちらに案内してくれました。
(ワタシは全く名乗っていないので、偶然ですが)
さほど待つこともなく、前菜が登場。
水牛のモッツァレラチーズと生ハム。
う~ん・・・おいしい
モッツァレラチーズとはそもそもが
水牛の乳から作るものを言うのだけど
市販で売っているものは、ほとんどが乳牛。
こうしたレストランだと、わざわざ、
水牛の、と名乗ることが増えてきましたよね~。
なんてうんちくは置いといて。
なめらかもっちりとした食感の
モッツァレラチーズのなんとおいしいことでしょう。
生ハムも、ちょうどいい塩加減。
トマトの酸味と甘みのバランスもいいし、
なによりキュウリと同じように
ピーラーでクルクルと巻いてあったマクワウリ的なものが
ほんのりと甘くて、生ハムとの相性が抜群でした。
盛付けもとても素敵
インスタ映えするフォトジェニックな盛付けを意識してるよね。
あぁ、この前菜でキリッと冷えた白ワインが飲みたい。
でも・・・ワタシは手あげで運転手(笑)
(前々日、ワインで具合悪くなったばかりなので自主規制)
ノンアルコールでガマンガマン
初めて飲んだこのノンアルコールビール。
今まで飲んだものの中でも、かなりビールっぽい。
これ、ビールの味はきらいじゃないけど
ビールの酔い方が一番苦手なワタシにピッタリ!!
グラスもとてもかわいかったし。
サラダは、人数分まとめてサラダボウルで。
一緒に出てきたペーパーに包まれたものは・・・
自家製フォカッチャでした。
焼きたてではないものの、とてもおいしい。
つけてくれたオリーブオイルもすごくおいしい。
Iシェフ、素材を見極める目がとても高くてビックリです。
(なんせお肉屋さんでお肉を切っている姿しか知らなかったので)
サラダのお野菜も、パリッパリ。
みずみずしいのに水滴なんて全然ついてない。
(どうやれば、こんな風に水が切れるの!?)
パリパリの葉野菜によ~くドレッシングも絡んでいて、
そのドレッシングもとてもおいしい
もうね、パスタやお肉が来る前に、
おいしさの期待がどんどん高まって、
ワクワクしてきちゃいました
そして、パスタ。
ワタシは玉取茸とカラスミのアーリオオーリオ。
この椎茸のおいしいこと!!!!!
ビックリするくらい、味が濃厚で思い出しても
口の中に唾がいっぱい広がるくらいおいしかった~
Iシェフ、すごい、こんな食材を知ってるなんて。
そしてそのおいしさをこんなに活かせるなんて。
ほかの2人は、茄子のアラビアータ。
(正式なメニュー名は忘れちゃいました。)
リガトーニでしたっけ!?
かなり太めのペンネみたいなパスタは
トマトソースがよく絡みますねぇ。
余すところなくソースのおいしさを堪能できます。
しかし、それより驚いたのが茄子の美味しさ。
揚げてあるのか、皮めはサクッと、中はトロッと。
こんなにおいしく茄子を食べたことがない!!
しかも、パスタの量がかなり多くて、お腹も大満足。
あ、でもまだこのあとお肉も来るんですけど
ワタシたち(ステキ女子Yさん)よりかなり小食なTちゃん。
パスタを全部食べきれなさそうとのことで、
ちょっとお手伝いしちゃいました。
ワタシ、どんだけ胃が大きいのだ
やっぱり細いヒトは、食べる量も少ないのねぇ・・・
もしかして、知り合いだから、
そして私が食いしん坊だから
パスタの量を多くしてくれたのかと思って、聞いてみたら
「男性でもお腹いっぱいになって欲しいから」
パスタは量を多めにしているんですって~。
「物足りないなってガッカリさせるより、
残しちゃってもいいから、目もお腹も満足してほしいんです」
あぁ、なんて太っ腹なんでしょう!!
奥様もIシェフも、とてもスリムな美男美女なんだけど
食いしん坊の心理、よ~く分かってらっしゃる。
さて、いよいよお肉料理です。
プラスいくらだっけ??(300円??)で、
お肉を熟成肉のタリアータにしました。
タリアータってのは、イタリア語で「切る」という意味。
ステーキを切って出してくれる
スタイルのことを言うと解釈していいのかしらん。
(ちなみに、ステーキはビステッカだったと思う。)
うわぁ、なんて美しいひと皿なんでしょう。
でも、これじゃお肉が見えておりませぬ
じゃ~ん!!
あぁ、個室中にあふれかえるナッティな香り。
大きく深呼吸したくなるほどのかぐわしさ。
香りだけで、口の中に唾があふれてきてしまう。
焼き加減も絶妙でした
赤身肉ならではの肉のうまみも、
しっとりとした、でも柔らかいだけではない食感も、
味つけがシンプルだからこそ、お肉のおいしさが分かります。
で、そこにチーズを合わせて食べてみると、
また化学反応が起きる感じ
!!
味だけじゃなく、鼻に抜ける香りが一層深く、
ある意味、クセがあるようなものに変化。
ドライエイジングビーフにチーズを合わせたのは初めて。
でも、どちらも熟成された熟成香と凝縮した旨み。
掛け算のおいしさも生まれるのかもしれません。
Iシェフ、きっとお肉屋さんでの修行中から
こういう食べ方を提案したいって思っていたんだろうなぁ。
つけあわせのとうもろこしやポテトもおいしかった~。
特にポテトのカリカリでホクホクな食感。
熟成させてあるのか、うまみも濃くて、
これだけ、もっといっぱい食べたい!!
ビール飲みた~い
(ノンアルで十分だけど、笑)
パスタでだいぶお腹いっぱいって思っていたけど
おいしいお肉は別バラでした(笑)
まさかこんなに量が多いと思っていなかったので
プラス300円でデザートもつけてしまっていたワタシたち。
事前に評判を聞いていた、ティラミスにしました。
ほかはNYチーズケーキとパンナコッタだったかな。
普通のティラミスに比べ、甘さが控えめ。
スポンジ部分にシロップがしみ込ませてないせいかしら。
思いのほかサッパリとしたティラミスでした。
まわりに散りばめられたチョコレートも、食感も面白くて、
さらにほろ苦さがいい感じに大人っぽい。
マスカルポーネチーズも、これまで食べていたものと
全然違って、風味は濃いのに後味はサッパリ。
コーヒーがカップになみなみなのも、とてもうれしい。
もうね、最初から最後まで、大大大満足でした
お店は主要道路からちょっと入った住宅街の一角。
外観も、店内もとってもオシャレでセンスが良くて。
それでいながら居心地もよくて。
駐車場もお店の前だけじゃなく、向かい側にも。
駅からも歩いて10分ほどの場所ですが、
車社会の藤枝ですからね。
これだけ駐車場があるのも人気の一因かも。
「il Buco(イル ブーコ)」
静岡県藤枝市駅前3-17-1
Tel. 054-374-5967
https://ilbuco-fujieda.com/
毎日のランチで利用するタイプのお店ではないですが
平日でも週末でも、プチ贅沢な食事を楽しみたい方には
絶対に、オススメのお店です。
しかも、贅沢って言っても、この内容なら、
東京あたりじゃ5,000円のランチじゃないかしら。
静岡でだって、4,000円弱ってお値段にはなる気がする・・・
内容にも大満足だけど、ゆっくり食事も楽しめて、
目でも舌でも楽しませもらえて、気兼ねなくおしゃべりもして
最高のランチタイムを過ごせました
つきあってくれたYさん、Tちゃん、ありがとう
そして、Iシェフも奥様もスタッフの方々も、
本当にごちそうさまでした
本日の満点度:☆☆☆☆☆/5