鎮火報と埋み火

2011年最初のホンノハナシです。

勤め人ではなくなったので、正月休みや三連休って概念が薄れていますが、
正月休み中に読みたいなと、年末のうちに何冊か本を購入。
そのうちの1冊がコチラ。
鎮火報と埋み火
『鎮火報』(日明 恩著/双葉文庫)

初めて読む作家さん。
日明 恩とかいてタチモリメグミさんと読むそうです。

新米消防士が主人公の青春小説、ちょいとミステリ風味って感じ。

テレビのドラマでも医者ものとか刑事ものとか、職業ものが好きなんですが。
今回もストーリーには関係なく、こぼれ話的に綴られている
消防士さんのハナシはなかなか興味深かったです。

人物設定は、まだまだ荒削りな感じだけど、主人公を含めた登場人物も魅力的。
そういう意味でも、これってドラマ化向きな小説なんじゃないかなぁ。

190センチのガタイと減らず口だけが武器の愛すべきオバカ野郎、
主人公の新米消防士、大山雄大。


ガキの頃からの雄大の親友で、クールなリアリスト、祐二。
水母の水槽に囲まれて大きな屋敷に引きこもって暮らす、黒づくめの電脳王子、守。

(雄大と祐二の友達?ながら、どうやら父親以上に年は離れているらしい。)

40代後半とは思えないナイスボディをもつ、
女手一つで雄大を育ててきた、息子から見てもイイ女の民子。


レスキューサイボーグの異名を持つ、見た目も完ぺきな雄大の天敵!?、仁藤。

雄大の所属する消防署第一係の上司や仲間たちも、個性的かつ魅力的。

なんだかんだ言いながらも、雄大が尊敬しているポンプ体調、藤田のオヤジ。
口うるさいので雄大がウザがっている富岡放水長。
元ゾクで、火事現場へ一番乗りにかけている生田の兄貴。
陸自あがりで、寡黙、どこまでもストイックな星野。

亡くなってしまった消防士だった雄大の父。


登場人物それぞれに、背負ってるものや、切ない過去や想いがあります。
ストーリー自体はそんなにひねりも、ミステリ度も高くはないと思ったのですが、
人物の背景が気になって、ぐいぐいと読み進んでしまいました。

藤田のオヤジは、小日向さんがいいな、とか、
仁藤役には、藤木直人…イヤもう少し若く、玉木宏、
でも個人的には玉山鉄二がいいな、とか。

でも、肝心の雄大の役が浮かばない涙
だって190センチの長身で、ガッシリした体系の俳優さんって…??

それにね、なんとなく雄大と祐二の関係が、
池袋ウェストゲートパークのマコトとキングの関係と、ダブっちゃうんです汗
パクリって訳じゃないだろうけど…
小説の手法とか、主人公の人物設定とかも、
どうにも初期のころのIWGPを彷彿とさせるのよね~。

だから、どうしても雄大=マコト=長瀬、祐二=キング=窪塚、になっちゃう汗汗

ま、なんだかんだで面白かったので
『鎮火報』の中で明かされないままだった謎の続きを求めて、
読み終わったその足で続編の『埋み火』も買ってきて、
今日1日で読み切ったんですけどね汗

少々、文章が荒削りだったりまどろっこしい部分もありますが。
でも早く続きが読みたいし、他の作品も気になる作家さん、見つけました。
これからが楽しみですキラキラ

本日の満点度:☆☆☆☆/5


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