薬膳の夕べ

昨日はお世話になってるMさんにお誘いいただき
「薬膳の夕べ」なるお食事会に行ってまいりましたキラキラ

薬膳の夕べ

どこで開催されるのか、どなたがいらっしゃるのか、
薬膳(だけど、とても美味しい)のお料理と、
新しくOPENされるお店のお披露目の会らしい。
・・・ということしか情報が無かったのですが(笑)
信頼しているMさんのお誘いだから、
間違いはない!!と全幅の信頼を寄せてオジャマしました。

会場は大岩の閑静な住宅地。
時々通る通りから一本入ったところにあったけど。
誰かに教えてもらわないと絶対に気づかない涙

タクシーから降りて、キョロキョロしていたら、
ちょうど車庫入れをしていらした
お金持ちそうなお家の方に(キラキラお屋敷に高級外車キラキラ
「●●さんお探しですか??」と声をかけてもらい
お店の場所を教えてもらえました。
(本当のお金持ちは、心も豊か・・・なんて親切なんでしょう上昇

一軒家を改築したお店はまさに隠れ家レストラン!
「旬輝」さん、この10月4日にOPENしたばかりだそう。
料理長は元センチュリー静岡にもいらした藤村シェフ。
静岡県の「食の都づくり仕事人」のおひとりでもあります。

「旬輝」さんが薬膳料理のお店というわけではなくて。
本来は藤村シェフが得意とする和食がベースのお店だそう。

昨夜は、ある企業さんが開発された
薬膳粥のお披露目会でした。
日本における薬膳研究の第一人者・岡本清孝先生をお招きして、
お話を聞きながら、藤村シェフのお料理を味わうという
美味しくてためになるお食事会だったのです。

でもね。
薬膳料理のお店じゃない、と書きましたが。
日本料理(和食)って、
実は薬膳の基本をおさえてるように思います。

例えば。
根菜などの冬の食材には身体を温める効果があったり
キュウリなどの夏の食材には、身体を冷やす効果があったり。
旬のものを、特長にあった調理法で食べる和食って、
実は、十分に薬膳の本質なのじゃないかしらん。

昨日のお食事メニューも、
薬膳をできるだけ意識されたとのことですが
旬のものがふんだんに使われていました。

ごめんなさい。
岡本先生のお話を伺いながら、
ちゃちゃっとスマホで撮っていたので、写真が全然きれいじゃない涙
こんなことなら、デジカメを持っていくべきでした汗


薬膳の夕べ

まずは先附と御造り。

薬膳の夕べ

あぁ、これぞ日本の秋ですねぇもみじ
色づいた落ち葉をお皿に見立て
松葉をあしらった銀杏にむかご、蓮根の素揚げ。

いずれも秋を感じさせる食材だし、
どれもこの季節に旬を迎える理由があります。
例えば銀杏には咳止めや滋養強壮などの薬効があるとか。
夏の疲れや季節の変わり目の風邪など、
この時期には、必要な栄養源ですね。

岡本先生もお話の合間に、
お料理に使われている食材に触れてくださって
とても分かりやすかったです。

例えば、銀杏は食べすぎ注意だとか。
精がつきすぎて鼻血が出ちゃうこともありますって。
以前、1日6~7粒って聞いたことがあるけど。
ワタクシ、銀杏大好物なので20粒くらい食べちゃう(笑)。
幸運にもまだ鼻血は出したことありませんキャー

薬膳の夕べ

白菜の煮びたしと胡麻豆腐。
少量だし、薄味なのに、旨みが深く食べ応えがありました。

ちなみに。
下に敷かれている黒いお皿、有田焼なんですって。
Mさんのプロデュースだと思うんだけど、
このお皿の使い方が、とってもステキでしたキラキラ

薬膳の夕べ

御造りは3種類のお魚。

鮪はごま油とコチュジャンで漬け風に。
白身魚は、小川港で朝採れた
ウマヅラハギとすごく珍しい鯛だったそう。
(くーーー、名前忘れちゃった汗汗汗
鮪も白身も、ものすごい美味しかったラブ
たっぷり乗った薬味がまたとてもいい仕事をしてました。

そういえば、薬味って言葉も、薬膳に通じますね。

薬膳の夕べ

焼き物は、駿河湾でとれた鰆。
酒盗を塗ったものをじっくり炭焼きにしているそう。
これも、ものすごい美味しかったです。

鰆の身はふっくら焼けていて、皮はパリッッ。
酒盗がいい感じにコーティングの役割を果たすのでしょうね。

薬膳の考え方のひとつに、身土不二があります。
「人の身体は、生まれた土地の自然環境とは切り離せない」
という意味だそうですが、
なじみのある言葉だと地産地消が近いでしょうか。

この鰆も、駿河湾産。
静岡は山の幸にも海の幸にも、里の幸にも恵まれた土地。
ありがたいことに、海のものも山ものものも、
遠くからわざわざ運ぶことなく、享受できるんですよね。
ホント、この土地に生まれたことに感謝です。

薬膳の夕べ

炊き合わせは、秋刀魚の梅煮とふろふき大根。
柚子味噌がまぁなんとも優しいお味でした。
秋刀魚もこれまたじっくりと調理されているんでしょうね。
骨までほろりと柔らかい。
ふろふき大根も、今シーズン初めて食べました。
ひと足早く、冬を予感させてくれました。
季節を感じることができるのも、和食の醍醐味。
美味しかったなぁ、これも。

薬膳の夕べ

メインのお肉料理の前の口変わり。
季節野菜のバーニャカウダ。
有機の人参とラディッシュ、名前を忘れちゃったけど
紫大根の一種だけど、紅しぐれとは言ってなかったなぁ。

このバーニャカウダソースがまた美味しい。
塩辛を使ってあるそうですが、言われなければ気づかないかも。
でも、これだけで日本酒が飲めそうなくらい旨みがあります(笑)

・・・なんて話したら、お隣のテーブルから、
日本酒をいただいてしまいました!!
しかも、臥龍梅の純米と吟醸を飲み比べ状態でラブ
美味しくてクイクイ。
冷酒は久しぶりに飲んだので、
あまりに飲みやすくて、ついクイッと。

そしたら、大変、大変!!
このあとに出てきたメイン(強肴)を撮り忘れてもうた汗

牛頬肉の西京煮だったんですけど、これまた絶品。
ほろっと箸でほどけるくらいに柔らかく。
しかも、ぼそぼそしやすい頬肉がしっとり。
西京味噌だからなのか、デミグラスソースより
さらにまろやかで角が無くって、
これまた日本酒にあってしまうの、なんの(笑)。
あぁ、写真が無いのが残念無念下降下降

【ここで追記】
ご一緒くださったYさんから後日メールがラブ
「ブログを見たら、写真が無いって書いてたので」
と、西京煮の写真を送ってくださいました~上昇

薬膳の夕べ

これです、これです、牛頬肉の西京煮。
まろやかな西京味噌入りのソースが
本当に美味しかったなぁハート

Yさん、お気遣いほんとうにありがとうございます太陽

さてだいぶお腹も膨れてきました。
次は、揚げ物(そろそろお料理も終盤かな)。

薬膳の夕べ

留肴っていうのですね。
食事(ご飯もの)の前に揚げ物が2種類。
これまた静岡の幸を満喫できるお皿です。
磐田産の海老芋の玄米揚げと麻機蓮根。
いやぁ、これまた美味しかったハート

海老芋のねっとりした食感に、玄米のザクザクした食感。
おだしでじっくり煮含めてある海老芋の優しい美味しさったら!

麻機蓮根も、絶妙な揚げ方でしたラブ
シャキシャキだけじゃないもっちりした麻機蓮根の歯触りは
これ以上ないという最高の火の通り方で堪能させてくれました。

ここまででも、十分に薬膳を感じるお食事。
もちろん、岡本先生のお話があったればこそ、
薬膳を意識できていたわけですけど。
最後の食事で、ついに本日の真打登場キラキラ

薬膳の夕べ

薬膳粥でございました上昇

「薬膳の夕べ」の主催は、システックさんという浜松の企業。
そこで開発されたレトルトの薬膳粥のお披露目会が
そもそもこの食事会の趣旨だったのですよね。
楽しく美味しい食卓の雰囲気と、
だいぶお酒が入ってうっかりしそうでしたけど(ウソです、笑)

華がゆというシリーズと、滋養六法粥のシリーズがあるとのこと。

いただいたのは、華がゆのシリーズのうち秋のお粥。
この季節は、空気が乾燥しはじめるから
呼吸器のケアが重要なのだそうです。
続けて食べることで、冬の風邪予防にもなるそうな。

薬膳の夕べ

秋のお粥にはクコの実や松の実が。
ちなみに、松の実には咳を鎮める効果があるんだそうです。
焦がしニンニクを使ったXOジャンみたいなのも
優しい味わいのお粥にインパクトを与えていて美味しかった!

岡本先生のお話でよりわかりやすかったのもありますが。
この華がゆと滋養六法粥のコンセプト、実に分かりやすいです。

華がゆシリーズの方は、季節。
春には春の、夏には夏の、それぞれの季節に応じて
体調を整える作用のある食材を摂れるように考えられています。
中国には、夏と秋の間に長夏という季節があるので
お粥の種類は、四季プラス長夏で5種類です。

滋養六法粥の方は、薬膳で大事な五味がベース。
五臓六腑って言葉があるけど、
それぞれの臓器(臓腑)と味が連動しているという考え方。

例えば、酸味が欲しい時には、肝臓が弱ってる。
心臓が弱ってると、苦い味が食べたくなる等。

もちろん、摂取しすぎると逆に臓器を傷めることもあるので
くれぐれもほどほどに、とのことですよ。
(過ぎたるは及ばざるがごとし、って言いますからね。)

こちらは紅・緑・黒・黄・白・橙の6種類。

あれ?五味なら5種類じゃないの??って思いました!?
私も、そう思ったんです!

岡本先生のご説明によると。
五臓六腑の五臓は、それぞれ五腑と連動してるんだそうです。
例えば、心臓は小腸、肺臓は大腸というように。

で、ひとつ余っちゃう「腑」は、解剖しても出てこなかった。
でも、それを中国では三焦って呼んでいたそうです。
上中下の3つに分かれていて、
心臓や肺の上焦、胃等の中焦、
腎臓や腸の下焦をつないでいて、
水分や気をやり取りする水道みたいな
役割をはたしていると考えられていたそうな。
今は腹膜だとか、リンパ管だとかいう説もあるとか。

・・・うろ覚えな知識ですいませんが、
なんとなくそういうお話でした(なんとなくか~い!? 笑)。

で、三焦が何色にあたるのか忘れちゃいましたけど(笑)
滋養六腑粥は、それぞれの5色に分かれた臓腑が
弱ってる時に欲するそれぞれの食材が入っていて
身体に必要な栄養素を摂れるお粥なわけです。

五臓六腑と五味は、ちょっと勉強が必要かもですが。
それさえ理解できていれば
華がゆも滋養六法粥も、実にわかりやすいですよね。

ま、勉強しなくても、
ちゃんとパッケージに書かれていたんでご安心を(笑)。

昨日のお食事会では、お土産に華がゆもひと箱。
それ以外にも、その場で気になるお粥を購入可能。
みなさん、ご自分やご家族の体調などを考慮しながら
どの色にしよう、どの季節にしようとお買い求め。

私も、散々悩んで2箱買ってまいりました。
本当はもうひと箱欲しかったけど。
帰りは歩いて帰るつもりでいたので、
重くなっちゃうから2箱プラスお土産ひと箱で断念。
さて、私がどのタイプを買ってきたかは・・・
長くなったので、次回のお楽しみにさせてもらいますキャー

いつもながら、いや、いつも以上に長々とスイマセン涙

私、基本的にうんちく好きなので(笑)
こういう学びの場って、やっぱりワクワクします。
しかも、惚れっぽいので、
薬膳を学びたくてしょうがなくなっています(笑)

元々、旬の食材を食べるってことは意識していたので
興味はあったんですけどね。
薬膳って思うと、漢方薬みたいなイメージだったけど
岡本先生のお話を聞いて、今までよりぐんと身近に思えたし。

う~ん、岡本先生の元にお勉強にいこうかしらん。

昨夜もいろいろなご縁を感じた時間でした。
同席いただいた皆様やお店の方々も
本当に、ステキな時間をありがとうございました。
旬輝のオーナー様にもお酒をごちそうになったり
このような機会をくださったことにお礼申し上げます。

そして、Mさん、いつも心にかけていただき
新しいご縁や学びの時間をくださって、
本当にありがとうございますキラキラ

本日の満点度:☆☆☆☆☆/5


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