もうだいぶ前のことになってしまいましたが
クリスマスの話題を、備忘録として。
昨年秋、
お仕事で森町を取材させていただきました。
取材でオジャマしたうちの1軒が
2023年11月にOPENしたばかりのお店
「
フレンチ食堂 noyau(ノワイヨ)」さん。
こちら、OPEN前からウワサには聞いていて
中島屋の若女将Mさんと
「OPENしたら行きたいね~」って話していたお店。
本当は取材前にプライベートでお伺いしたかったものの
なかなか予定が合わずに行けなかったのですが
取材後、絶対に近々お伺いします!とお伝えしたので
Mさんとスケジュールの合う日を探ると、
Xmas当日のランチなら行けることに。
あらあら、Xmasランチのお相手、
ワタシでよかったかしらん?(笑)
通常のランチよりも少しお高いXmasランチ。
2024年も、よ~くがんばったワタシタチにご褒美じゃ!
Mさんは、この後、年末年始と休み無しでお仕事なので
がんばろ~ランチでもありました(笑)
お店のすぐ前にも駐車場はあるのだけど
お天気も良かったし、お腹を空かせようと
ちょっとだけ遠くの駐車場に車を停めました。
お店の目の前は大家さんの畑なのですが
フレンチで使うちょっと珍しい野菜も育ててくれるそう。
(この日もお料理に使われていました。)
このあと、遠くに停めたことを後悔。
小高い丘を登った先のお店に入ってから
スマホを忘れたことに気づき、車にUターン。
それでも見つからず、もう1度、お店に戻って
荷物の中を探したものの見つからず
もう1回、車に戻って捜索したら床に落ちてました
いきなり2往復、Mさんにもお店の方にも
心配させちゃって、ホント申し訳ない
さて、気を取り直して(笑)
小物遣いとかも本当にオシャレ。
ナプキンを置いてある木のプレートは
このお店を作る際に、伐採した木の枝。
整備された小高い丘の上に建っているように見えますが
この土地、元は、草木が茂った荒れた山だったそう。
それをオーナーシェフとそのお父上が開墾して
土地をならしてから、お店の建物を建てたんですって。
その木のお皿?ボードに置かれたスープ。
この器も森町在住の作家さんのもの。
木のボードとの相性も良いですよねぇ。
時系列が前後しちゃいましたが
最初にいただいたのは、グジュール。
チーズ風味がきいたシュー皮のアミューズ。
運転手なので、飲み物はノンアルビールですが
塩梅の良い塩気が、ビールやワインがあいます。
先ほどチラ見せしたスープ。
きのこのポタージュでした。
このスープ、滋味あふれるあじわい。
椎茸が苦手な人には地獄だったかもですが(笑)
塩気のバランスがすごく良くて、美味しかった~。
次の前菜がまた最高でした
ホタテのミ・キュイ。
ミ・キュイってのは、フランス語で半生という意味だそう。
なるほど~!!
ものすごいいい塩梅の火の入れ方。
ホタテ、いますごいお高いのに、
ふんだんに食べられたのが嬉しかったです。
白いムース状のものは、蕪。
このムースもやさしいお味で美味しいのだけど
ホタテと一緒に盛られていた蕪がまた美味しい
こちらも火の入れ方、歯ごたえが絶妙でした。
ふうわりと柚子が香るのがまたさわやかです。
濃い翡翠色のソーズがホタテや蕪によく映えますが
このソースは蕪の葉っぱを使っているそうです。
ほんの少~し、遠くの方にほろ苦さがあるのが、
蕪やホタテの甘みをひきたてていたように思います。
途中と最後に、奥様のピアノ演奏も。
奥様、作曲の勉強でフランス留学もされていたそう。
(ご主人との出会いはフランスですって
)
おなじみの戦場のメリークリスマス等
何曲かのXmasソングも弾いてくださいましたが
オリジナルの曲がとてもステキだったんです。
Xmasを前にして雪景色にワクワクして
飛び回っているこどもたちとか妖精とかの姿が
脳裏に浮かぶような、心躍る楽曲でした。
メインは、アンガス牛のサーロイン。
これまた絶妙な火入れですよねぇ。
しっとりと吸い付くようなお肉の質感。
サーロインとのことですが、脂は少なくて、
うま味が濃くてしつこくないお肉でした。
キクイモのムースもお肉にあう~。
ちょっとクセのあるキクイモですが
そのクセが単調で無い味にしている感じ。
付け合わせの緑色の野菜がまた美味しい!
ローストの加減が抜群でした。
このお野菜、カーボロネロかと思ったら
アレッタという野菜なのだそう。
前の畑で育ててもらっているそうです。
(手入れや収穫等もお手伝いされているみたい)
カーボロネロは、別名黒キャベツ。
見た目は似ていましたがアレッタは、
ブロッコリーとケールをかけたものだそう。
確かにブロッコリーの風味があったな。
添えられたこの粒々さえ、美味しい(笑)
玉ねぎと塩とナッツをローストしたものだったかな。
自家製のパンも美味しかった!
ちゃんと粉の味がするんですよねぇ。
いい材料を使われているのが分かります。
デザートは、りんごのマルムラードと
ココナッツのソルベです。
マルムラードは、マーマレードの意味のフランス語。
マーマレードってオレンジとか柑橘のイメージですが
フランス語だと、ジャム全般に近いみたい。
そして、ジャムというよりはムースとかピュレって感じ。
ココナッツのアイスに散らされた
フライドココナッツが味的にも食感的にも
いいアクセントになっていました。
紅茶との相性もよかったです。
(コーヒーとも合いそうでしたけど)
どのお料理も、シンプルそうに見えて
素材を活かしつつ手間ひまと時間をかけた
とても丁寧なお料理で、大満足でした
たまにはちょっと背筋を伸ばして
ナイフとフォークで食べる食事もいいですねぇ。
森町ですし、お値段的にも気軽には行けないけど
誰かを連れて行ってあげたい!と思えるお店です。
写真を撮りませんでしたが、
窓の外に拡がる里山の景色もごちそう。
そののどかさに、心が洗われる時間でした。
Mさん、おつきあいくださりありがとうございました
本日の満点度:☆☆☆☆☆/5