忙しい時ほど本が読みたくなります。
何度も言ってるけど（笑）
完全なる逃避行動の一つですな
本屋さんにはなかなか行けずにいたので
もう何度も読んだものを引っ張り出して読んでましたが
先日、2日続けて、待ち時間や移動の途中で本屋さんへ
た～んまり買い込んできました。
（ま、たんまりっていいっても、数冊ですけど
）
数日前にはこの4冊。
この中の1冊。
久々の妄想キャスティングを楽しめそうでウレシイ
その前日にも1冊購入。
『ロスジェネの逆襲』
（池井戸潤著/文春文庫）
これはもうドラマ化しちゃったんで、妄想なし！(笑)
あ、でも、このお話から出てくる半沢の部下とかは
いつかきっとドラマ化される日のために、
軽く妄想しておくのもありかしらん??
ま、堺雅人さんが大河「真田丸]から解放されない限り
「半沢直樹」の続編は無いだろうけどね～
『天空の蜂』
（東野圭吾著/講談社文庫）
これは、ちょうど映画も公開中。
俳優さんがわかってるので、妄想キャスティングはせず(笑)。
どっちかというと、あて読みしておりました。
20年前に書かれた小説なのに、
まるで福島原発の事故を予言していたかのよう。
原発の脆弱性を、あのころすでに指摘していたんだなぁ。
犯人は誰だ??的な謎解き要素はないけど。
（どちらかといえば、コロンボみたい。犯人は分かってる。）
ぐいぐい引き込まれて、夢中で読み進めました。
『祭りの日』
(北原亞以子著/新潮文庫）
これも、NHKでドラマ化されてるから妄想なし。
確か主役の慶次郎は高橋秀樹さん。
私の妄想とはイメージが違ったけど、ま、いっか(笑)。
『閻魔の世直し』
（西條奈加著/新潮文庫）
『金春屋ゴメス』で鮮烈な印象を残している作家さん。
ゴメスはSFと時代小説のMIXですが、
この頃は、正統派の時代小説を発表してますね。
これはシリーズものの第2弾。
前作の『善人長屋』をぼんやりとしか覚えていないので
次々出てくる長屋の住人たちや、本作からの登場人物を
なかなか把握できなくて、のめりこめませんでした
長屋という設定なので仕方ないけど。
もう少し、人物を絞って、一人ずつを描き分けたほうがいいような。
登場人物の数に作家さんの力量がまだ追いついていない印象。
ま、こちとらの脳みそが劣化してきているので、
理解度が低下したせいかもしれません
作家さんのせいにするな、とな(笑)。
で、消去法。
妄想キャスティング向きだったのはコレ！
『幸せの条件』
（誉田哲也著/中公文庫）
どうやら人並みよりは少しはかわいいけれど、
どこかさえない理系女子が主人公。
主人公に突然長野出向を言い渡す理不尽な会社の社長、
一癖も二癖もありそうな村の年寄りや、農協職員。
主人公が見習いとして働くことになる
農業法人「あぐもぐ」のヒグマのような雰囲気の社長、
主人公を温かく向け入れてくれる社長の家族や従業員たち。
『ストロベリーナイト』や『ジウ』のシリーズも、
バイオレンスな警察小説でありながら、
登場人物それぞれがよく書き込まれていて、
物語に厚みが増しているのが、誉田氏の小説の特長だけど。
この『幸せの条件』も、なんですよねぇ。
『限界集落株式会社』とか、『ナポレオンの村』とか
農業や田舎暮らしを描いた小説やドラマが最近増えてますが。
今まで読んだものの中でも、
農作業の様子がとても丁寧に書かれていて、
まぁこれが本当の農業じゃないかもしれないけど・・・
田んぼに米ができるまでの工程も、
目線が農業ド素人の主人公なので、
とても分かりやすかったのもありがたかったです。
簡単にいっちゃえば、主人公の自分探し的なハナシだけど。
農家の四季折々の暮らしぶりとか、
バイオ燃料とか原発問題とか、
色々な要素が絶妙に絡まってくるのもうまいのよねぇ。
誉田哲也さん、やっぱりうまい。
『ストロベリーナイト』シリーズ等の警察小説も面白いけど、
『武士道シックスティーン』みたいな女子を書かせても
やっぱり面白いもんなぁ。
主人公の梢は誰がいいかな。
主役だし、数字がとれる女優さんでないとね。
あ、民放かな、NHKかな。
NHKだと、「限界集落株式会社」にダダかぶりだな。
・・・なんてとこから、妄想を始めてます(笑)。
あ、いかん
仕事しなくっちゃ
本日の満点度：☆☆☆☆☆/5
）
