今回の勝沼への旅…ぶどうとワインの町だけあり、
あっちにこっちにもぶどうやワインに関する意匠を見つけました。
しかも、どこも(どれも)とってもセンスがよくてステキ

ワインナリーとか、お店とかも、和風だったり洋風だったり、
それぞれの個性はあれど、ステキなデザインのところが多いのです。
昭和チックな昔ながらの葡萄棚と店舗ってとこもまだまだ多いけど。
でも、平成のいま、それがかえって昭和レトロでいい感じに見えたりして。(笑)
町のあちこちで見かけたマンホールにも葡萄。
ご当地マンホールって見つけるとテンションが上がる

(笑)
これは取材先のひとつ、
勝沼醸造さんのサイン。
ちょっとわかりにくい1枚にですが、勝沼醸造さんの試飲コーナーは、
ぶどう棚が目前に広がるウッドデッキもあって、
テーブル代わりのワイン樽等が洗練された雰囲気を醸しておりました。
ワイングラス資料館の建物もステキ。
…と言ってもここを訪れる目的は資料館よりもコッチ!
「
パン工房いしがま」さん。
数年前に偶然見つけて以来、必ず立ち寄ってお土産にパンを購入します。
まんまるのでっかいパンは、お土産に渡すとみんなすごくビックリしてくれるんです。
今回も、私は5つ、Hさんも2つ購入したので、
トランクの中だけじゃなく、後部座席にもパンがいっぱい

こうばしいパンの香りが2日目は車の中に広がって、とっても幸せな気分に
勝沼醸造さん直営のレストラン「風」さんも、とてもステキな雰囲気

長崎の大浦天主堂をモデルにデザインされたそうです。
勝沼がぶどうの産地からワインの産地に成長を遂げた歴史を垣間見ることのできるのが
こちらの「
宮光園」さんという資料館。
以前に訪れた時は、まだ整備前だったので、うっそうとした林の中はのぞくことができず、
こんな不思議な外観をしてること気づきませんでした。
勝沼のワインというと、よく知られているのが高野青年と土屋青年。
2人の青年がフランスでぶどう栽培、ワインづくりについて学び、
知識や技術を持ち帰ったことで、
勝沼がワイン産業の地として発展していったのだと言われていますが、
そんな2人を支えたり、その後、ワイン生産を軌道に乗せていくには多くの人間がいたはず。
その中のひとりが宮崎光太郎という人。
迎賓館としても使用されていたお屋敷は、
1階は和風の作りなのに、2階は石造りの洋館という不思議な建物。
訪れた多くのお客様を驚きと感動で迎えたことでしょう。
宮崎光太郎が創業した大黒葡萄酒のデザインは、もちろん大黒様なのだけど…
わかりますか??
ふつうは米俵を担いでいたり乗っていたりする大黒様、ワインの樽に乗っています

こういう洒落がきいてるところも、
江戸から明治に世の中が変わっても日本人の酒脱さが感じられてステキだな。
うんちく好きの私は、もともと資料館等を見るのが好きなんですけど。
今回の旅は、この宮光園にオジャマして本当に良かったです。
隣にある蔵の中で、ワインの製造工程を勉強できるだけでなく
ワイン作りに賭けた先人たちの想いに触れられたり、
甲州というぶどうの品種が、1300年くらい前からここ勝沼で栽培されていて、
唯一、日本古来の在来種と言えるぶどうであること等、学んだりしたおかげで、
この後にワイナリーを巡ったり、ワインを飲んだ時に、心の奥深くまでしみた感じがする…。
地面に映るぶどうの葉の木漏れ日さえも、愛おしく感じることができたのも、
この宮光園を訪れて、宮崎光太郎さんという方の想いに触れたおかげなのかな。
本日の満点度:☆☆☆☆☆/5