出発前には、高千穂神社が一番のパワスポなのかと思っていたのですが、
それよりもパワーを感じたのが、
「天岩戸神社」でした。
でも考えてみたら、こちらのご祭神は天照大御神なんですもんね。
しかも、神話や古事記に出てくる天岩戸伝説の、
あの天岩戸と言われる場所を背後に控えているのだから、
神様だけでなく、自然や大地のチカラみたいなものが
ワンワンと周辺にこだまして渦巻いているみたいな場所でした。
いろいろ圧倒されてしまって、写真は全然撮れず。
社務所で御朱印帳をお願いして、さらに天岩戸の拝観も希望します。
なんとこちら、希望すればご神体である天岩戸を拝観することができるんです。
ちょうど拝殿に入る手前で神官さんが、説明をスタート。
そのグループに混ぜていただき、天岩戸伝説の簡単な説明を受けます。
拝殿をまだ拝んでいない人だけ、お参りをすますと、
脇で神官さんがササッとお祓いをしてくれて、拝殿横の鍵のかかった入口へ。
全員が中に入ると、しっかり巫女さんが鍵を閉めてくれました。
鍵のかかった扉から先は、写真撮影禁止。
少しくだった先、崖にせり出すような場所に拝観所。
そのあたりから、さらにピリッとした神聖な空気が流れております。
川を隔てた向こう側、木々で遮られて見えにくいけど、
天岩戸らしき岩をなんとか確認できました。
参拝者がほかにいっぱいいたので、
最初は一番後ろから背伸びするように見ていたんで感じなかったけど。
移動しながら、拝観所の一番前に進んでみると。
なんとなーく川の向こうからの気配がチリチリと肌を刺すような気が。
自然に手を合わせ、頭をたれてしまう空気に。
今日、この場所を訪れさせていただけたことに感謝してきました。
神様の前では、何かをお願いするんじゃなくてただただ感謝なんだなあ。
ワタシ、そんなに熱心にスピリチャルなものを信じてはいないけど。
おじいちゃんおばあちゃんと一緒に育ったせいか、
信心深いというか、罰が当たるとか神様のおかげって言葉を
小さなころから自然と身に着けていたように思うんですね。
（普通の日本人なら、それってきっと当たり前のことなんだけど。）
そういう風習、習慣を改めて自然に感じさせてもらいました。
天岩戸神社から、少し歩いたこちらも外せません。
天安河原。
この写真を見ただけでも、あの日の震えみたいなものを思い出します。
この場所は、アマテラスがスサノオの暴力に怒って、
天岩戸に閉じこもってしまい、世の中が真っ暗闇になった時、
困ってしまった八百万の神様たちが、集まって相談したところだそうです。
坂道を下りていくと橋があるんだけど・・・
そのあたりから空気が変わっていくのがわかります。
岩戸川の清流がマイナスイオンを放ってくれてるからかもですが。
それだけじゃない何かがあるって感じ。
どういう雰囲気の場所なのか、
あんまり予備知識の無いままに訪れたのですが。
参道というのか遊歩道を歩いていたら、この先なんか違う!!!
・・・と思ったら、ひょいと曲がった先に、さっきのこの景色。
ぶるっと身体が震えました。
洞窟みたいにえぐれた中に、小さな祠があって、
そこにお参りするために鳥居をくぐると、
あぁ、ここは神域だって思わされます。
真昼間なのにちょっと薄暗く、怖いくらいに感じるんだけど、
でも決して気持ち悪さは感じないのは清々しい空気があるからですかね。
で、祠にお参りして。
そこから出てくるときに、パッと取り戻せる光の世界。
あぁ、生きてる！って大げさだけど思える感じ。
陰と陽とは表裏一体で、どちらが欠けてもこの世界が成り立たない。
どちらもあるから、いまが幸せで、こうして生きていられる。
なんかね、そんなことを感じさせられました。
祠近くの薄暗い世界は胎内で、そこから光の中に出てくることで誕生。
アマテラスも天岩戸から、出てくることで再誕したという、
考え方もあるんだそうです。
あぁ、生きてる！って感じたのもあながち間違いじゃないのかな。
しかし、俗世にどっぷりと浸かって生きているワタクシたち。
早くから行動してるのに、朝からな～んにも食べていないから
（夜明け前、コンビニのコーヒーと宿でもらったお菓子は食べた）
もうおなかが限界状態でペッコペコ
天安河原に降りる前、
道路沿いに並んでいたお店が気になってしょうがない（笑）
帰り道の登り坂を気にもせず、ダッシュで戻りましたとさ。
花より団子。
スピリチャルより美味しいものです（笑）。
本日の満点度：☆☆☆☆☆/5
